振動子にダンパを貼り付けるのは、超音波パルス送信後の超音波振動子の振動を抑制して、分解能を良くするためである。
振動子は電圧を加えると振動して超音波を発生させるが、送信をやめたあとも振動はしばらく続く。これを残響(リンギング)という。残響が長いほど送り出される超音波パルスも長くなる。振動子に貼るダンパ(制動材)は、この送信後の振動を素早く止めてパルスを短くするための部品である。パルスが長いと、近接した2つの反射源からのエコーが重なり合って1つの山のように見えてしまうが、パルスが短ければ2つのエコーを分離して観察できる。これが距離分解能が良いという状態である。
したがってダンパを貼る目的は、送信後の振動子の振動を抑制して分解能を良くすることであり、問題文の記述は正しい。ただしダンピングを強めるほど感度はやや下がるというトレードオフがある点も押さえておく。
ダンパで残響を抑え、分解能を良くする
関連規格:JIS Z 2344(超音波探傷試験方法)/ 探触子の性能(分解能・感度)
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